ガレスタさんのDIY日記

電子回路、Web、組み込み、自作エフェクターを語るblog

LTspiceでステップ実行を使ってみる。

今回はLTspiceを用いてステップ命令を使ってシミュレーションを行ってみる。

ステップ命令って?

今回使用するステップ命令とはパラメータを可変しながらシミュレーションを行うことができる機能です。

エフェクターのトーン回路とかで可変抵抗なんかの動作幅を見るのにいいですね。


使い方としては

線形変化

.step param Rtrim 0 100 1

のように書くと0~100までを1づつ増やしたようにシミュレーションしてくれます。(Rtrimはパラメータ名

リストを用いる場合

.step param Rtrim LIST 1 10 100 1000

のようにすると抵抗値決め打ちで可変できます。


トーンとかだと50KB使うことが多いので

.step param Rtrim LIST 1k 25k 50k

のように打つといいかもしれません。

やってみる

毎度おなじみビッグマフのトーンを可変してみたいと思います。
今回はボリュームを動かした時の挙動が知りたいのでちょいと工夫して

R4:50k*(1-wiper)

R3:50k*wiper

のようにしてwiperの値を変化させることで片方を大きくしたときに片方を小さくするようにして可変抵抗を作っています。


尚、回路はこんな感じです。

f:id:gsmcustomeffects:20160405215431p:plain

トーンを最小→中間→最大に回した時にどうなるかをシミュレーションしています。

結果はこんな感じです。

f:id:gsmcustomeffects:20160405215032p:plain

このようにいちいち手打ちで抵抗値を変更しなくても一気に特性がみれるわけです。

ちなみにこれだと位相線図も重なって見にくかったのでExcelでgain線図だけでも書いてみました。

f:id:gsmcustomeffects:20160405215133p:plain


絞り切ると完全にローパス、中間地点でバンドカット、フルでハイパスとなっていていい感じです!

まとめ

手打ちで抵抗値を可変しなくても可変範囲指定でシミュレーションができることを確認した。
パラメトリックEQの設計や歪みエフェクターの増幅率の可変などで役に立ちそうだと思う。


以下注意点やコラム

  • 抵抗値は{}でくくる必要がある。
  • 多くやり過ぎるとグラフが見にくくなるので普段はLISTで使うのが良い