がれすたさんのDIY日記

電子回路、Python、組み込みシステム開発、自作エフェクターを語るblog

半田付け用フラックスと洗浄剤について

近年IC、SoC小型化により狭ピッチ多ピンのパッケージを有する部品が増えてきました。
その中ではんだ付けの作業性を高めたり実装時の歩留まりをよくするためにフラックスが用いられます。
フラックスは金属表面の酸化物を取り除きはんだの濡れ性を向上させる効果があります。

今回ははんだ付け用のフラックスについてです。

液体フラックス

刷毛で塗るタイプで少量使いには便利です。
通常は半田にもフラックスが含まれているのでなくても問題ないですが、長時間小手を当てたりする作業時にはあると便利です。
ロジンと少量の活性剤をアルコール系の溶媒に分散したものが多いみたいです。

いかにAmazonで買えるものを列挙してみたので興味のある方は見てください。

ゲルフラックス

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ゲルフラックスは、BGA,QFN,QFPといったように狭いピッチICのはんだ付けに用いられることが多いフラックスです。
中華系のスマホ修理屋さんなんかの修理動画を見るとつかっていない人がいないぐらい向こうではメジャーなものです。

Aliexpressかなんかでsolder fluxで検索をかけるといっぱい出てくるが、AMTECHの偽物が多く流通してるようです。

ちなみにAMTECH Directっていう販売サイトで本物が買えます。
AMTECH Solder Flux - Genuine Flux - Factory Price

以下余談です。

フラックスを探しているとRMAという型番をよく見ると思いますが、古くから用いられている分類のようで以下のようになっています。

  • R:活性剤を含まないもの。腐食の原 因となる化学物質を含まないため、電子素子など高い信頼性を必要とされる場合に利用される。
  • RMA:フラックスのはんだ付け能力を高めるために、少量の活性剤を加えたもの。3種類の中で、信頼性・はんだ付け性ともに中間に位置する。
  • RA:RMAよりさらに多くの活性剤を加えたもの。より良好なはんだ付け性が必要とされる場合に利用される。

フラックスに添加される活性剤には、ハロゲン化物、有機酸、アミンなどが使用されるようです。
AMTECHの製品でROL0、REL0とか書いてあるのはJ-STD-004A Classificationに記載がある成分、活性度などの分類を示す記号のことです。
詳しくは下部に参考文献を示したので参照してください。

日本であまり流通していないのは、ものによっては有機酸や活性剤の含有量が多い、強力な薬品を使ってる場合があるため+日本メーカーの出荷管理がしっかりしているため*1だと思います。
使用する際はメーカー配布のSDSを確認しどういった危険があるかという情報を頭に入れた上で換気装置や吸引機を使用し暴露を防ぐことが重要です。

洗浄剤について

次にフラックスを洗浄するための洗浄剤の話です。
フラックスには環境面に配慮した無洗浄タイプのだったり、水洗浄が可能な水溶性フラックスなどもありますが、個人で利用することを考えたときにコスト及び入手性に難があるので溶媒洗浄が必要なタイプが大半であろうと思います。
そんなわけで洗浄剤を探すわけです。

洗浄剤は、アルコール系、フルオロカーボン系、炭化水素系、水系とかいろいろありますが
引火性やコスト、環境影響性が問題視されるようになったこともあり最近だと準水系の洗浄剤が主流になってきてるようです。

しかしながら・・・・・・
危険性は低いとはいえ個人ではそもそも入手できない、超純水をドバドバ使える環境もない・・・・・・・
結局のところアルコール系がお手軽ということになります。

Amazonで手に入る洗浄剤をざっと列挙してみたので興味があればリンク先を見てください

個人的な感想としてはHOZANのZ-275がこの中では一番きれいに落ちる印象です。
漬け込みで洗浄したかったらIPAとか無水エタ使うといいと思います。
その際は有機溶媒体制のある洗浄バットを用意するといいと思います。

本記事で説明する洗浄方法はあくまで個人の責任の範囲で行ってください。
それにより発生した問題ついては責任を負いかねますのでご留意ください。
また作業中は十分に換気を行い安全に留意してください。
洗浄剤は火気厳禁ですので十分に注意し大量に保管しないことをお勧めします。

*1:日本メーカーがむやみやたらに個人販売しないのはトラブルを避けるためだったり、環境的に規制がある化学物質を使用しており、使用目的が明らかでない個人に販売するのは会社としてリスクが高いという理由があると思います。